4月20日の読売新聞より
「政府は職場でのストレスなどを原因としたうつ病など精神疾患の広がりに対処するため、企業や事業所が実施する健康診断に精神疾患を早期に発見するための項目を盛り込む方針を固めた・・・」
現代は心の健康が叫ばれる時代。
うつは社会問題として、多くの人が認識しつつあります。
苦しみを発しているサインを少しでも早く察知できたなら、きっと対策も立てやすいでしょう。
その反面、医療的な診察を受けやすい環境が整えば、それは診断が早期に起こることにもなるでしょう。
それが必ずしも良いと言えるのでしょうか。
うつ病の当該者が、自分はうつ病なんだと完全に自身を固定化するのは、どのタイミングなんでしょうか。
それは診断なんではないでしょうか。
その結果、当該者は「うつ病」について調べ、その項目に載っていることをドンドン自分に吸収していく。当てはまるところがあればあるほど、自分は重度なんだと認識していく。
抜け出せない闇にはまる原因にもなりかねません。
うつと診断されれば、通常は精神薬による治療が始まるでしょう。
それは何を意味するのでしょうか。
精神治療の結果、どれだけの人が、その苦しみそのものから抜け出せたのでしょうか。
勇気をもって、リスクの高いこの社会への復帰を果たせたのでしょうか。
私の近くには、精神科に通いながら、投薬治療を受けながら、副作用にも悩み、結果として二重に悩み続けている人もいます。
それは並大抵のものではありません。
彼女は今、自らその闇を乗り越えようとしていますが、その道を誰もが通る必要があるのでしょうか。
この政府の方針が、是か非か。
単純には言えません。
うつ病1200万人時代。自殺者3万人以上。変死者9万人。
政府の方針はこの時代を助長するのか、解決に向かわせるのか。
できることなら、意見もしつつ、共に歩みたいです。
どちらにしても、医師による診断に頼らず、うつと認識する前であっても、その状態をよりよい人生へともっていける。
そんなプロコーチ、セラピストで在ろうと思っています。
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