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- 2020.10.17 Saturday
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家族間コミュニケーションの複雑さ
ビジネス・友人・知人という人たちと、家族とでは、コミュニケーションにおける自由さが全く違うもの。
もちろん、うまくいっている時には家族だからこその喜びがありますが、一度問題を抱えると、家族だからこそ言えないやりとりが出てきてしまいます。
それ故に、自分の家族のことになると、専門家でもうまく対応できないということが多くある。
だからこそ、自分の家族のことが問題になったときは、積極的に他の専門性を持つ人へ相談をした方が良いという話を事例を交えながらした回でした。
そして家族や夫婦というパートナーシップの問題は、自分の自由や生きがいだけを考えると、解決像がわからなくなる。
一時の我慢をするにしても、自分の意見を伝えるということにしても、何故そうするのかという意味(目的意識)があるなら価値があるし、そうでないなら、我慢しようが、我儘を通そうが、価値がない。
“私単体(I)”で考えることと、“私達(We)”で考えることは、そもそも違う発想であることを明確にする対話もさせていただくことができました。
心理援助の実際的で緻密なやりとりをできました。
受講ありがとうございました。
心匠セラピスト養成講座
研究コース Class2より
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
心匠セラピスト養成講座研究コースは、ベーシックコース・アドバンスコース修了後、よりプロフェッショナルな資質を磨いていく為のコースです。
心匠セラピスト養成講座(ベーシック)は、13期が既に始まっています。
次期は2020年1月または2月の開講。
次回は4回目の授業となりますが、補講いただくことで途中入講が可能です。
プログラムの詳細はこちら
ご希望の方は、メッセージボタン、またはこちらのリンクからお問合せ下さい。
講座受講まで興味はないけど、情報はチェックしておきたいという方は、無料メルマガにご登録下さい。
JUGEMテーマ:目指せ、セラピスト
授業が終わりに近づいてきた頃、カウンセリングという仕事が、自分の人生にどんな出来事を起こしていくのかについて、そしてカウンセラーとはどういう信念で相談者と向き合うべきかを語り合っていた時のこと。
私は以前に受けた、ある相談者とのことについて触れた。その相談者が、カウンセリングを受けた後、自分に起きた、これまでの人生ではまるで予想もしていなかった、ありえない出来事について語ってくれたことについて。
「私を馬鹿にし続けてきたと思っていた人が、実は私を大切に思ってくれていたことを知りました。私はこれまで、自分の人生を誤解してしまっていたのかもしれません…」
そう、涙ながらに語ってくれた。
「あ〜、そうなんだ。カウンセリングって、セラピーってこういう仕事なんだ…。人の人生にこれまでにはなかったことを起こしていけるんだ。」
その時、僕はそう思ったんですと口にしようとした瞬間…。
やってしまった。
こうなるとうまく語れなくなる。
涙はほんの一筋程。
しかし口が震え、うまく言葉にならない。
でもこういう仕事なんだと語ることは止めず、伝え続けた。
冷静で分析的で、キレのある回答を繰り出すことで、問題を解決していく。
いつも私が演じようとする、私の仮面。
私はそういう人だと思っている人も多いだろう。
心の底から伝えたい熱の塊のようなものがあることは知っていても、普段それに触れようとはしない。
何故か今回の授業では、それを隠しきれず…
『より高い精度の分析的な観点、そして解決を促すアプローチ。そんなスキルも、人を助けたい、そして喜ばれることが嬉しい、そういうマインドがベースでこそ、生きるものなんです』
直球的で青臭い。
皆の受講姿勢が、そんないつもと違う私の側面を引き出してくれました。
そんな授業だったこともあってか、終わり際、それぞれがどうして今ここに居るのか、どんな自分になっていきたいと思っているのかを、ここでまた泣きながら語ってくれました。
共に涙しあったこの日のこと。
私は忘れません。
どうもありがとう。
心匠セラピスト養成講座
Chapter4『真実の構造』より
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
心匠セラピスト養成講座は、13期が既に始まっています。
次期は2020年1月または2月の開講。
補講いただくことで途中入講が可能です。
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また、愛について、こちらの2日間のスペシャルワークショップが開講決定致しました。
『心を学ぶ講座 特別編〜愛の旅 2Days Special workshop〜』
お申込み受付を開始しております。
告知ページを読むだけでも、愛について、少し違う観点から学ぶことができます。
どうぞ御覧ください。
講座受講まで興味はないけど、情報はチェックしておきたいという方は、無料メルマガにご登録下さい。
JUGEMテーマ:目指せ、セラピスト
私が主宰している心匠セラピスト養成講座から、心匠セラピスト資格認定者が新たに4名誕生いたしました。
昨日は、6ヶ月の学びの打ち上げと資格認定を祝う懇親会。
そこでの対話が、心を学ぼうとする人とは、こんな人なんだと、改めて思わされる話だったので、ブログでシェアさせていただこうと思います。
それぞれがお酒は飲めるのか、ここの料理はどうかなどの話が一通り終わり、何故私がブリーフセラピーに傾倒することになったのかという経緯など、質問されるがままにお伝えすると、自然とここに居る一人一人が、これまで何を想って生きてきたのかという話になりました。
ある人は生い立ちからの袂別、ある人は自分の美意識、またある人は常識だと思われてきたカウンセリング法への疑問などを語られます。
さらには現職の会社に勤めることになった経緯や、これからどう生きていこう思っているのかということ、漫画や物語で言うならこんなキャラクターが何故か好きだというような話も登場。ついには自分が人間が好きでたまらないんだということを話すシーンまで。
そんな自分がどうしてここに居るのか、何故こんな巷で高名なわけでもないとある心理探求者からの学びを、わざわざしようと思ったのか。
全員が語ってくれました。
こういった話を聞いていて、私が感じたこと。
それは、皆、どうして常識だと言われているものに囚われなければならないのか、この世界は何が動かしているのか、本当に面白いものは何なのかといった、自分の内側から出てくる疑問に忠実な人たちなのだということでした。
これはスピリチュアルを標榜する人たちとも、どこか違う気がします。
もちろん、特にそういった方々を否定するわけではありません。
ただ、スピリチュアルを標榜する人たちは、何か自分が変われるような、新しい力や世界を期待しているようなところがあるように、私には感じられています。
それが悪いということはありません。自然な欲求です。
ただ、ここに集まっている人たちは、変わりたい、何か新しい力を得たいといった、そういう感じとは少し違うのです。
その欲求の中心は、知りたい、探求したい、答えを出したい、そしてそれが誰かの役に立つものであると信じたい。
そういう人達。
そして企業人として、家族として、起業家として、どれも世間一般で信じられていることに疑問を持つ人達。
誰かの教えではなく、内なる想いに従い、興味に身を任せてみたいと願う、自身の内側に対して誠実な人達なんだと。
ある意味、主宰している私自身、この講座に集まる人達がどんな人達だったのか、初めて知ったようにも思います。
そんな学ぶことへの動機が、心理学一般や全体ということを意味するのかどうか、私にはわかりません。
ここに集まってくれたごく数名が示すだけの属性なのかもしれません。
しかし、こういった人たちがここに居るという縁は疑いようがありませんし、そこにはとても不思議な力を感じました。
何か集うべくして集ったのだと…。
以下には、今回心匠セラピスト資格が認定された4名について、ご紹介させていただきます。
一人目は既にものづくりサロン「VIVI AN」のオーナーとしてご活躍だった
白川 晴美 (Harumi Shirakawa)さん。
TCカラーセラピストでもあり、その養成講師もされておられました。人のお悩みを聞く場面も多く、解決技法をもっと磨きたいという一心から受講を決意されたそうです。
既にセラピストだったということもあり、安心できる雰囲気の中で、現実的に悩みを解決していく技法の飲み込みも速く、今後のご活動に加味していかれるとの決意も聞かせていただくことができました。
白川晴美さんのご情報は、こちらからもご確認いただけます。
カルチャー・スクール「VIVI・AN(ヴィヴィ・アン)」
もう一人は舞踏家・自由人としてご活躍の
神末 結衣 (Kamisue Yui)さん。
ご家族の死からご自身の生き方を模索され、そこから手に入れた舞踏家・自由人という立ち位置から、生き方をサポートされ、各業界の方々をメンターとして導いておられます。
心匠セラピスト養成講座には、上野大照の「問題を見つけてそれを直して行こうとすることよりも、悩みの中には既に本人の隠れた宝物があり、それを対話によって見つけていこうとする姿勢」に共感いただき、受講を決意されたそうです。
資格付与の際には、この思想と能力が理解・確信できたことの価値を、晴れやかな面持ちで語っていただけたのが、とても印象的でした。
宮本 良久さんはご自身の職業・家族を重視しつつも、人間心理を深く知っていくことが、今後の人生に役立つ筈とのことで受講されました。
人間関係とは何によって出来上がっているのかを、深く理解され、今後の人生にどう生かしていかれるのかを考察されています。
日常的な出来事を、問題解決という視点から見たら、どのような見立てが必要になるのかを普段から気にしておられ、それがいつも講座に実践的な価値を与えて下さいました。
青木崇浩さんは、長く勤められた会社から、専門技能を持つ心理カウンセラーを目指し学びを深めておられる中で、その技能獲得の一つとしてこの講座を受講いただいたようです。
キャリアチェンジは、近年のキャリアコンサルティングでも「人生において重要なテーマ」であり、人の悩みの代表的なものでもあります。そのことについて、諦めず一つひとつを実現していこうとする姿勢に、いつも皆が影響を受けました。
カウンセリング技法だけでなく、その取り組み方で得た「自分がどう生きるのか」という学びが、また今後支援する人たちにも影響を与えていくと思います。
どの人もその知識・技能を査定する学科・技術審査を経ての認定。
免許はあくまでこれからの実践をスタートする意味合いでもありますが、ここからより一層実践的な実力をつけた後、新しい社会的立ち位置を手に入れていっていただけることを信じて疑いません。
今抱える現状や常識に疑問を感じつつも、どこかまだ見えない何かをお持ちの方は、次のイベントと講座について、一度ご覧下さい。
私、心匠こと上野大照のセラピーライブ(公開カウンセリング)、次回は10月27日(日)14〜17時。
(詳細は次の画像をクリック)
私が主宰する心匠セラピスト養成講座も、1名限定で、10月より後期受講を受け付けています。
現在13期が進行中ですが、10月14日(月・祝)にChapter1〜6を速修で補講し、後半のChapter7から始められる後期受講生(14期Chapter1〜6まで継続受講が可能)を追加枠として2名(更新中にお申込みがあったので残り1名)だけ募集しております。
こちらは私が主宰するカウンセリングサロンでの開催の為、小規模での募集となっておりますが、私が直接講師として担当させていただく授業をご希望の方は、どうぞお問合せフォームまたはLINE公式アカウントからお声掛けください。
ブログの活動報告とは違い、メルマガでは日常に役立つ心理知識などをお伝えしています。無料です。どうぞご登録下さい。
JUGEMテーマ:心理学
「心理カウンセリングっていうのは、治療じゃなくて心のマッサージでしょ?」
あるご夫人のカウンセリングを引き受けていた矢先、その方のご主人が「医師でもないのに、治療にならないでしょ」と乗り込んで来られたことがある。
「心理カウンセリングは、何が辛いのかを聴くだけでしょうから、それでは何も変わらないはずです。」
きっぱりと言い切られたご主人。
実は私もそう思っている。
というのは、業界批判的になってしまうかもしれないが、多くのカウンセリングがそういう実態なんじゃないかと思っているからだ。
ご意見への明らかな同意と、だからこそ実際上の効果を出していく為に、心理カウンセリングが本来何をしていかないといけないのかについての対話が続く。
結果、ご主人はご夫人の心理治療の賛同者となり、家庭の中にも治療チームが生まれることになった。
何を根拠にどういうアプローチをして、解決させていくのか。
それをハッキリと言いきれるカウンセリングでないと、意味がないと思う。
心匠セラピスト養成講座アドバンスコース5期が開講し、今回はその初回授業。
ベーシックコースを受講された人だけが対象者の限定コース。
このコースはとにかく実践してもらいながら、相談援助者としての資質を高めてもらう。
やってもらいながら、「そこをちょっとこういう言い方にしてもらっても良いですか?」とか「今カウンセラーとして思っていること教えてもらえます?」というようなやりとりをし、即座に相談者から違う反応が返ってくる対話法があることを体感していってもらう。
相談者役も、自分の変化を体感できるから、一挙両得。
実のところ、心理カウンセリングのトレーニングは、聴き方についてのものが多く、語りかけ方は少ない。
しかし、実際に問題を短期間で解決したかったら、語りかけ方に強くならなければいけないのは当然。
しかもそのヒントは、常にカウンセラー側が思っていることの中にある。
ある意味、援助者側が思ったことを、効果的に口にできるかどうかが、悩みに短期解決を起こす秘訣なのだろう。
とにかくここでは、それの実践実践実践。
概念の学びは使えてこそ意味がある。
ここからの1年間、共にカウンセリングの道を探求できる同志が入ってきてくれたことを、ありがたく思います。
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現在、コロナ特別支援の動画3本を登録者に視聴プレゼントしています。
YouTubeの動画コンテンツは、こちらからご覧ください。
私は短期療法(ブリーフセラピー)の心理カウンセラーとして、様々なお悩みの短期解決を促してきました。
もちろん、全てにおいて短期解決を促せたわけではないですが、短期に悩みを解決できた事例には、ある程度の共通項があると思っています。
今回の記事では、過去の心理カウンセリングの事例を紹介しつつ、悩みの短期解決ができていくときの共通項について、書かせていただこうと思います。
終わりには、現在進行中の「心匠セラピスト養成講座」授業についてものご紹介もさせていただきます。
私自身の最近の動向として、精神科ドクターとの勉強会なども増え、触れる事例の数が更に拡大してきています。
心理カウンセリングには、心の症状を伴うものと、単に悩みに向き合うものの両方が存在しますが、本来問題解決に当たって、この両者を分ける必要はありません。
悩みに希望を見出していくために必要なことは、どのような悩みでも、どんな症状を持っていても、ただ一つだからです。
それを一言で言うなら、「”人”も”自分”も”悩み”も、変えようとしないこと」に尽きます。
変えないというのは、ちょっと違和感のある言葉かもしれません。
その理由もよくわかります。
なぜなら、現状に問題があって、変えたいと思うのは当然だからです。
しかし、どれだけ現状を変えたいと思っていても、多くの人にとって、実際に自分が変わってしまうことには、抵抗があります。
それが何故なのかを、ここで語るには長くなりすぎるでしょう。
ただし、シンプルに言えることもあります。
その一つは、
「意志としては変わりたいと思っていても、それまでの精神的習慣がそれを拒んでくる」
ということ。
そしてもう一つは、誰であっても
「変わることに抵抗はあっても、幸せにはなりたい」
ということです。
ダイエットの為に、生活を変えたくはないけども、痩せたいということはあるかもしれません。
自分が変わりたくはないが、相手には優しくなってほしいと思うこともあるかもしれません。
一生懸命学んで真面目に働きたくはないが、お金は増やしたいかもしれません。
ここで言いたいことは、それが悪いという話では決してなく、逆に、人はそういうものだということです。
このことを、私自身、カウンセラーとして、
「そのままでかまわない」
と思っています。
これを、私が専門とするカウンセリング理論である「ブリーフセラピー」では、
「短期解決の前提は、人格的成長を求めないこと」
と表現しています。
逆に、人格的な欠損と問題が続いてしまうことには、あまり因果関係を認めていないのです。
今回はその説明となりそうな、過去事例の一つをご紹介させていただきます。
以前、自分が上司として、あまりに仲の悪い部下同士をどうしたら良いのかという事例に対応させていただきました。
この話に、部下の人格的成長を求めるなら、それぞれの心理を、お互いがよく理解し、打ち解けることが必要とされるのかもしれません。
上司自身も、それぞれには言い分があるのだと、互いのよき理解として、絶妙な仲裁ができることを求められるかもしれません。
この場合は、上司の人格的成長を求めるということになります。
しかし、実際にそういったアイデアが、思うほどうまくいくものではないのは、多くの人が知るところです。
うまくいかない二人を、うまくいかせる潤滑液のような対応は、なかなかに難しいものです。
この事例で私がカウンセラーとして提案したのは、「まだ悩みが小さい間は、うまく二人の間に入れないのでは?」というもの。
また、
「あなたの微妙なお二人への関わり方は、二人の関係を悪化させることには成功してるわけですね?」
と投げかけてみました。
事実、このアドバイスが功を奏し、人事異動を伴う形で、この話は決着していきます。
理想的な解決だったのかどうかは、私にもわかりません。
というよりも、理想を追いかけすぎるからこそ、解決しないで悪循環にはまりこむ事例が、かなり多いのです。
何でも難癖をつけてしまう理想の高いAさんと、どうしてそこを間違うかと疑問がわくほどのミスをしてしまうBさんは、水と油だった。
しかし、一人ずつを見ると、それぞれに良いところがあり、ちゃんと仕事としても成立しています。
できるならこの二人は一緒にすべきではない『混ぜるな危険だ』と多くの人が認識しつつも、それを簡単に人事異動などできる話ではない。
しかもこの二人の間に入ると、Aさんに上司が怒られ、Bさんにはたくさんの言い訳を聞かないといけなくなる。
これでは上司の仕事のパフォーマンスも落ちてしまいます。
だから自分もあまり深くは関わりたくはない。
このことは、逆に人間として、無理もない発言だと思いました。
それを聞いて、私が言ったのは、
「安心してください。貴方がほっといても、ちゃんと問題は大きくなってきて、人事が介入しないといけなくなってきます。その前に人事側へ根回しを怠らないようにしてください(笑)」
というもの。
一瞬、
「え!?」
となりましたが、その後、本人も笑いながらこのアドバイスを受け入れ、結局はほどなくして、二人の職場は分かれることとなるのです。
「そうですね。たしかに、どうにもならないものを、どうにかしようとしていたのかもしれません」
それが本人から出た言葉。
この後、上司がこのアドバイスで実際にやったことは、人事側へ「この二人が一緒にいるのは生産性を落とす」と正直に伝えにいったこと。
二人の間に入ることには抵抗があったが、自分が人事へ伝えにいくことはできたという話です。
「上司ならば、それではダメです。ちゃんと二人と向き合って、機能させていくことを求められているはずです」
心理カウンセラーが言うべきは、そんな道義的なことなのか。
その答えは簡単です。
それでは、この上司の心理自体を受け入れていない、強引なアドバイスになるだけでしょう。
この話で、私が伝えたいことは、誰もが自分の悩みを解決するときに、
「できないことをできるようにしないと問題は解決しない」
という論理にはまりやすい傾向があるということ。
実際に、そんなことは決してありません。
できることの中で、まだやっていないことは、たくさんあるのです。
喧嘩をする二人から目をそらし、自分が責任逃れをしているような上司の対処は、一見すると人格的に問題だと思われるかもしれません。
しかし、そんな中にうまく入っていける人の方が多いとは、私は思いません。
そういったことができるようになるには、誰でも長い時間がかかるのです。
人格的成長を諦めろという意味では決してなく、成長を長い目でちゃんと考えるからこそ、今すぐにでもできる対処もちゃんと考えていくということ。
「今回のことは、私に人というものを学ばせる良い機会になりました。これから人間心理などのことを、深く学んでみたいと思います。」
というのが、相談最後の言葉だったのは、やはり長い目で見た成長にも、意識が持てたということなのだと思います。
私が主催する心匠セラピスト養成講座は、心の構造を深く学び、理解していきます。
心の実際に見合うからこそ、短期解決を促せるだけでなく、深く心の対話が可能になります。
受講する人は、カウンセリングを仕事として考えている人はもちろん、仕事の経営者やマネージャー職の方、占い師や心理系の講師を目指す人、美容関係の人やコーチングのプロなどなど、本当に様々です。
※言葉や音に集中しているので、眠ってはいません(笑
※心匠セラピスト養成講座でのカウンセリング実習。短期解決を促す為のアドバイスを適宜入れていきます。
こちらは、現在進行している2つの期(日曜コースと平日コース)を受講くださっている方々。
※希望される方には、オンライン参加が可能
心匠セラピスト養成講座の詳細はこちら
8月からは、水曜日の月1回コースも開催されます。(申込み受付中)
日曜コースは10月辺りの次期を予定中です。
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現在、コロナ特別支援の動画3本を登録者に視聴プレゼントしています。
YouTubeの動画コンテンツは、こちらからご覧ください。
現在開講中の短期解決技能に長けた心理療法家養成とそれに見合う心理知識の習得をテーマとした「心匠セラピスト養成講座」の15期(平日コース)と14期(日曜コース)も後半に差し掛かってきました。
今回はその受講生達の声も交えて、授業をご紹介させていただきます。
「家族とのことで抱えてきたしんどさが、この日以来、すごく楽になったのが本当に不思議でした」
これはトラウマケアの体験付授業の後で聞いた受講生の感想。
この講座は、前半に心理療法の技能講習的な要素が続き、後半にはトラウマケア、自分のパーソナリティ分析などが入ってくる。
といっても、私はあくまで短期療法家であり、そういったゆっくりを自己を見つめ直すような方法が、私にとって心理援助の中心ではない。
短期療法では、その人の行動やコミュニケーション、環境や考え方などに変化を加えることで、短い期間で現状を変えていくことを大事にしているのだから。
しかしあえてそこを見つめるカリキュラムを加えている理由は、短期療法をやるにも、ブレのない心理的な軸のようなものは問われていると思うから。
この講座を受けた受講生の多くが、
「技能講習だと思って通い始めたけど、自分のことを理解するようになった」
とか、
「自分のこれからの生き方が見えてきた」
という言葉を口にされる。
かといって、「人はこう生きるべきだ」と私が語ることは基本的にない。
一部体験的な学習としてワークをしてもらうことはあるが、その殆どは「何が人の悩みを解決し、人生を豊かにするのか」を知識としてレクチャーし、それを人に実践する方法を伝えているだけ。
そもそも最近の受講いただく動機には、セラピストとして生計を立てていきたいという以外のものも多く、心の世界に強い興味があったからというだけのこともある。
それがどちらだとしても、知識や技能だけではなく、自分の人生が実際に変わってくるというのは予想外だったりするのかもしれない。
1期を開講したのは2013年。
15期(平日コース)の皆様
こちらは14期(日曜コース)
オンライン同時中継での開催もあります
オンラインでも積極的なご参加をいただきました
既に7年が経ち、次の開講では、16期(平日コース)と17期(日曜コース)となり、これまでの受講生は53名。
現在受講いただいる方は、心理学初学者から既に現場を持っているカウンセラー、個人開業されているサロンオーナー、コンサルタント、心理学講師、OL、発達障害支援団体を主催されている方や整理収納アドバイザーさんまで、広い職種からご参加いただいております。
個人規模での開催にしては、よくぞこれだけ通っていただいることに感謝にたえません。
今後とも、受講生それぞれの人生に有益な講座として継続していけるよう、努めてまいります。
心匠セラピスト養成講座の詳細は、こちらの写真からリンク先をご覧ください。
8月からは水曜日の月1回コース(16期)、10月からは日曜日の月2回コース(17期)も開催されます。(申込み受付中)
日曜コースは10月辺りの次期を予定中です。
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現在、コロナ特別支援の動画3本を登録者に視聴プレゼントしています。
YouTubeの動画コンテンツは、こちらからご覧ください。
前回に引き続き、心匠セラピスト養成講座授業についての紹介となりますが、その中に、私が思う「親からの自立とは」について、少し書かせていただこうと思います。
「そんなわけないだろう…と思ってました」
今日いただいた率直なお言葉。
『「この講座はセラピストになるための講座だけど、自分の人生が変わりました。」
みんながそう言うんです。
そんなみんながみんな変わる?
そんなわけないだろう。
疑うわけでもないけど、信じられるわけでもない。
でも今日、それが自分にも実感できました。
私なりの生き方が、こうやって見えてくるものなんですね。』
人の人生は大抵、親からの庇護を受け、自立していく。この時、親も同時に子離れをせまられる。
自立後、親と子は、別々の意志を持つ大人同士の人間関係となり、互いが情報提供はしつつも、選択は本人に委ねられるようになる。
といっても、そういう精神的な発達は必ずしもセオリー通りにいくものでもない。
発達系の心理学者はそこに愛着障害的なこだわりを親子間に見定める。
事実、それは障害として人生の壁になっているのか、それとも単にそれぞれが執着してるに過ぎないのか。
私はその真実を語れる立場ではない。
ただ、“自立”という言葉には、その言葉通りに生きても良いという意味が込められてるようにも思う。
自立とは、自らの意志に従って前に進むことであり、それは間違いなく依存でもなければ、服従などでないことは当然なのではないだろうか。
ならば、子は大人になるに従い、良い意味で親の期待を裏切り始める必要がある。
「この子は思うようにもならないが、それはそれでうまくやってもいくようだ。私の示した道だけで幸せになるわけではないのかもしれない」
そういう気づきが親側にとっても子への手を離させてもらえる。
一昔前には、親の関係を完了するという話をよく聞いた。
あの頃はその意味が今一つわからなかったが、今は自立した大人同士の関係に昇華することを言っていたのではないかと思える。
そこには互いの生きる、自分らしい道の発見というボーナスが待つ。
これを実感するワークをセラピスト養成講座にも取り入れている理由は、それを自ら感じずして、援助の方向性は掴み切れないから。
私自身、まだまだそこを掴めているわけでもない以上、自戒を込めてこのことを大切にしていきたいと思う。
勇気を持って自身と向き合ってくださった受講生の皆様、本当にありがとうございました。
心匠セラピスト養成講座の詳細はこちらの写真からリンク先をご覧ください。
8月からは水曜日の月1回・1年コース(16期)、10月25日からは日曜日の月2回・半年コース(17期)も開催されます。(申込み受付中)
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