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気持ちには実際に思っていること(ここでは真実と表現します)と、
思っていないことというのがあります。
しかし、そこに真実はなかったとしても、起きていることが健全で
あれば良いという考えもあるのです。
以前に私が実際に体験したことで、こんな話がありました。
それは私がまだ高校生の時です。
私は地元の学校では真面目な、特に目立つこともない学生でした。
そしてある日、ボランティアをしてみないかと両親の知人から声を
かけられ、知的障がい者福祉施設で車椅子磨きを月に一度するように
なりました。
私にとっては時間があったから引き受けただけだったのですが、
それが殊の外、いろんな大人から褒められることになりました。
「若いのに素晴らしい」と。
私はそれが嬉しかったので、それを続けていました。
そして後にもっと人が必要だということになり、他の学生連中にも
声をかけ、私がそのようなボランティアをしていることが噂になり
ました。
その噂のせいで、何でそんな良いことを始めたのかと皆に聞かれる
ようになりました。
私にとっては特に理由はなかったのですが、皆にそう言われるうちに
気分が良くなって、なんか社会的に良いことがしたいと思って、
探している内に見つかったなどという嘘を言うようになりました。
もちろん嘘なんですが、これを繰り返していると、何だか本当に
思っているような気がしてきたのを覚えています。
今でもあのときの施設利用者さん達とのコミュニケーションは
力になったと思っていますし、結果としてこういう対人援助の
仕事を選ぶようになったきっかけでもあったと思います。
また、知人で別にこんな話もありました。
小学生の時に、図工の授業で絵を書くのがあまり面白くなかった
ので、下書きもない画用紙に、近くにいた友達に頼んで絵の具を
めちゃくちゃに塗ってもらったそうです。
それが結果としていろんなキャラクターを描くことになったようで、
先生を通じて絵画コンクールに出展されることとなり、賞を受賞
したのです。
彼は表彰式での拍手がとても嬉しくて、それからよく絵を描くように
なりました。
彼は結局イラストレーターとして生きていくことになったのです。
この二つの例には、そもそも本人に真実はなく、出来事の縁が
勝手に導いたようなものですが、結果として誰かに称賛されることが
引き金になっていたようです。
何が人を導くのか、こんな話もあるのだということを対人関係の
ヒントにしていただけたらと思います。
問題の詳細よりも、解決することを大事にするこういう考え方の
ことを
解決志向(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)と
言います。
今回の話は、その中のちょっとした一例ですね。
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