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    • 2020.10.17 Saturday
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      [人間関係能力] ブログ村キーワード



      ブリーフセラピーは、長期間に渡って変わることのない

      人間関係を変化させることに適した心理療法です。



      一つ簡単で素晴らしい事例をご紹介します。



      これは私のクライアントとしての事例ではないですが、

      とてもわかりやすくて盲点を突く解決策だったので、

      本人(解決策の提示者)の許可を得て、掲載させて

      いただくものです。(わかりやすくするために多少の

      文脈アレンジをしています)



      ある知的障がい者福祉施設での話です。



      洋子さん(仮名)は40代の女性です。知的障がいを

      持ちつつも、作業場で一生懸命に働きつつ、施設にて

      その仲間と共に寝起きして毎日を元気に過ごしています。



      そんな洋子さんに、一本の電話がかかってきました。



      どうやら離れて暮らすお母さんからのようです。



      もちろん職員は、お母さんからの電話ですから、すぐに

      つなごうとしました。

      すると洋子さんはとても嫌がるのです。



      「お母さんの電話イヤ。とりたくない!」



      職員はお母さんと喧嘩でもしているのかと思い、

      どうしてそうなっているのか、洋子さんに尋ねました。



      すると洋子さんは、昔からお母さんの電話が嫌なんだと

      言います。

      更に詳しく聞くと、そこに悲しい過去があったこと

      語られました。



      洋子さんは高校を卒業し、就職するまで、自分が知的

      障がい者だということを知りませんでした。



      彼女が知的障がいを抱えていることをお母さんが知った

      のは、洋子さんが3歳の時です。

      お母さんは悩みましたが、自分の子どもが知的障がい者

      だとは信じたくはありませんでした。

      何故かというと、少し返答がおかしいところはある

      ものの、普通に会話もできるからです。



      少し発達が遅いくらいに思っていました。



      これくらいなら、普通に他の子と同じように育てても、

      大丈夫なのではないか。



      お母さんはそう思い、小学校も中学校も、そして高校も

      本人が脳に問題を抱えていることは隠したまま、

      通学させていました。途中、先生方からやはり何か

      問題を感じるからと、知的障がい者のクラスへ移ることや、

      養護学校への転校を進められたのですが、お母さんは

      頑なに拒否し、「きっと普通に育てることはできる」と、

      信じこむようにしていたのです。



      事実を知らなかった彼女は、本当に苦労しました。

      他の子と自分との差を埋めようと必死ですが、どうしても

      わからないことが多すぎる。でもお母さんは問題は何も

      ないと言う。



      洋子さんのことを思うと悲劇的な話のようにも思います。



      でもこの話は、私も子を持つ親となった今、わからない

      こともありません。対処法としては、私であれば、本人に

      事実を提示し、生き様を考えつつ、本人に選択させるように

      したいとは思いますが、知的障がいという点では、

      深い話は難しいかもしれないのです。



      洋子さんは、とても苦労する学生時代を過ごしましたが、

      責任を直接的に問われない学生の間はどうにかなりました。



      問題が起きたのは就職してからです。

      仕事には責任が問われます。言われたことが、うまく

      できない場合、謝れば良いだけではありません。

      現実的に、できないことが売上に繋がってしまいます。



      サービス系の仕事についた洋子さんでしたが、お客様

      とのコミュニケーションがうまくとれないことを理由に

      解雇されてしまうこととなり、原因を調べに自ら病院に

      行き、専門医に受診することにしたのです。



      そして脳神経内科のドクターから、専門的に調べた結果

      教えられたこと。



      それは知的障がい者だったという

      厳しい現実でした。



      知っていれば、こんなことは起きなかったのに…



      洋子さんは、こんな重大なことを教えてくれなかった

      お母さんを恨みました。



      そしてお母さんは小さいころから、自分を他人に紹介

      するとき、いつも恥ずかしそうに扱うところがあり、

      そのことにいつも悲しい思いをしていました。



      彼女は家族と相談の上、仲間たちのいる知的障がい者

      福祉施設で生活することを決めました。



      そんな長い物語から生まれた、電話をとりたくない

      という反応。それはもう当然の結果です。普段は

      おとなしい洋子さんですが、お母さんの話になると、

      いつもとても怒りを見せることに、職員も驚いて

      いました。



      そこに、ある職員が洋子さんのトラウマを劇的に改善

      させるアイデアを提供したのです。



      この対応には私もうなりました。ブリーフセラピーという

      観点から見た時、間違いなく解決志向という考え方に

      沿った理想的関わりをしたと思います。



      この素晴らしい逆転的発想については、また明日の

      ブログ記事でお伝えします。



      どうしても私の業務時間の合間で書いているブログ

      なので、細切れになりがちですが、お許し下さい。



      続きはまた明日。



      いつもご愛読ありがとうございます。


       
      JUGEMテーマ:人間関係

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        [人間関係能力] ブログ村キーワード



        昨日に引き続き、後編を書かせていただきます。



        この記事を初めてお読みになる方は、昨日の記事を

        先にご覧ください。

        こちらです。

        人間関係の悩み解決事例「やり方を逆転する(前編)」



        そして知的障がい者福祉施設の職員だった正美さん(仮称)は、洋子さんにこう言いました。



        「じゃあお母さんから電話が来ないようにする方法を教えてあげる」



        洋子さんはとても喜び、耳をそばだてて必死に聞こうとします。



        「自分からお母さんに電話したら良いのよ」



        洋子さんは驚きです。



        お母さんと電話したくないから悩みを打ち明けているのに、自分から電話しろって…



        それはないだろうという感じです。

        納得いかない洋子さんに、正美さんは続けて言います。



        「お母さんはね、娘が元気にやってるのかどうかが心配なの。だから先に自分から電話して、私は元気に皆に迷惑もかけることなく頑張ってることを言ってあげれば、電話はかかってこなくなるわよ。」



        洋子さんはなんだかわからないけど、とにかくかかってこなくなるならやってみようということで、自分からお母さんに電話してみました。

        そして自分にとって好ましくないはずの会話が、何故か今回は少しましなように思えたのでした。



        お母さんはどうやら、いつも少し馬鹿にするような、「自分の娘は人に迷惑をかける子どもだ」という関わりをしてきたようです。

        人に迷惑をかけてない?とか、ちゃんとやることやってる?とか、そういう会話ばかりです。自分を想って言ってくれる言葉には感じない、そんな会話が今まで続いていたわけです。



        しかし今回は違いました。自分から、お母さんが心配するようなことを気遣って先に言うので、お母さんはその言葉を言ってきません。それなら良かったと電話を切るだけでした。



        これだったら毎月できると、洋子さんはそれから毎月電話を自分からかけるようになりました。

        そして本当にお母さんから電話がかかってくることはなくなりました。



        素晴らしいことに、洋子さんはそれからも約1年ほどこの電話を続けていました。



        正美さんは心配になって洋子さんに最近のお母さんとの関係はどうなのかと尋ねてみました。



        すると、

        「最近はお母さんが心配だから、週に1回電話してあげてるの」

        と言います。



        どうやらお母さんから、いろんな悩み相談をしてくるように変わっていたようです。心配ばかりしていた娘が自分から責任持って電話をかけてくる。そんな姿勢が、自分の相談を聞いてもらう存在へと印象を変化させたのかもしれません。



        そして殆ど今まで会話したことのないお父さんも、最近は電話に出るようになり、「お前たまには元気な顔見せに、ご飯でも食べに帰っておいで」と言われ、今では、以前帰りたくもなかった家に、ご飯を食べに帰ることがあるそうです。



        この事例の素晴らしいところは、職員の正美さんが、お母さんとの長年の確執について重く捉えすぎず、お母さんをどうにかしようとしなかったところです。普通、こういう話を聞くと、長年の確執なんだからと、無駄に食い込んだ対策をとろうとすることが多いものです。

        そして洋子さんにも、「お母さんの気持ちに立ってよく考えるように」といった責めるような教育もしませんでした。

        つまり誰も悪者にしない対策を提案したわけです。提案したのは今までとは違うコミュニケーション手段だけだったわけです。



        お母さんは娘を心配するだけでなく、「人に迷惑をかけることが自分にとって迷惑だ」と思いそうなことを洋子さんから聞いていたわけですから、お母さんを悪者にしそうなところです。

        また自分もお母さんだった正美さんですから、洋子さんに「お母さんという人はね…」と説教を始めてしまいそうな気もします。



        これは本当に理想的ブリーフセラピー手法です。



        ブリーフセラピーの解決志向は、問題の原因と、望ましい解決には必ずしも因果関係はないという考え方です。



        正美さんは、単に逆転発送で、心配してかけてくるんだから、心配しないようにすれば良いという、ただそれだけのちょっとしたアイデアを教えたわけです。



        専門的に言えば、問題を抱えた悪循環を見つけて、それを別の循環に変化させるというとてもオーソドックスなブリーフセラピー手法を提案したことになります。

        アメリカのMRI(精神研究所)が得意とする手法です。



        こんな提案をした正美さんを僕はブリーフセラピストとして、とても素晴らしいと思います。



        正美さんと洋子さんの人間関係の悩み解決物語。



        こんな事例が社会に増えて行けば良いなぁと素直に想う、そんな事例紹介でした。



        阿倍野コミュニケーションスクールでは新しいコミュニケーションの形をそれぞれに気付ける、新しいコミュニケーション教育を提供しております。

        どうぞホームページをご一読ください。

        大阪天王寺阿倍野コミュニケーション教室



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          [兄弟・姉妹・親戚(家族)] ブログ村キーワード

          少し前にライブドアニュースでこんな記事がありました。
           
          私は関係者ではありませんので、道端アンジェリカさんのコメントが姉妹関係(格差意識)によるものなのかはどうかはわかりません。

          しかし、同じような立場に居た人同士のどちらかが変わると、それに対して何らかの感情が湧いたりするのは、人間としてよくある心理なのだと思います。

          これは当社心理コミュニケーションプログラム受講生に実際に起きた出来事です。

          独身女性のAさんのお話です。

          Aさんは今まで何度か結婚の話があったものの、未だ婚姻には至らず、実家にお住まいでした。

          そして、もちろん自ら望んでそうなったわけではなかったのですが、結果として実家に長く居座ることが続いていることに、既に嫁いでいた妹から何度となく文句を言われていました。

          そもそもはAさんと妹ととても仲が良く、昔のように仲良くなりたいと願っていたそうですが、結婚し育児の大変さや、家計を切り盛りするストレスからなのか、いつの間にか妹からキツくあたられるようになっていました。
          先ほどのニュースと比べると、結婚した妹の方から文句を言われているとのことですから、逆の話のような印象ですね。

          妹は姉が実家でゆっくり過ごしていると思ったのか、「大人になったのに責任感がない」とか「いつまでも親のスネをかじっている」などと言ってくるようです。

          授業では、コミュニケーションの方法についても実際の話しに合わせてレクチャーしています。

          Aさんの場合、妹さんと実際にどのような会話をしているのかお聞きしたところ、「言われても仕方がないところがあるので、ゴメンなさいと言い続けてます」とのこと。

          私はこのことに変化の可能性を感じ、「今度同じ話になったら文句を言ってみてもらえませんか?」とアドバイスをしました。

          本人はもちろん嫌がりましたし、難しいとも言われました。

          実際のところは文句ではなく、少し長い話し合いになったそうですが、すると、昔のように色々と言い合える姉妹関係に戻れたのです。

          本人からは「数年にわたって続いていた悩みが簡単に解消され、驚いています」とのコメントがあり、授業の最終回では「もう無理だと思っていたことでも、それを変える方法ってあるんだなと思えました」と言われ、私もコミュニケーションの在り方を伝える身としてとても嬉しかったのを覚えています。

          人間関係は日常行われているコミュニケーションによって維持されています。

          しかし、自分と他者がどうやってコミュニケーションしているのかは、意外にわからないものです。
          しかもそれは知らず知らず同じようなことを繰り返していたりします。

          講座では、上記の文句を言うと人間関係が良くなる理由やコミュニケーションの構造はもちろん、一度受ければ一生ものの人間関係問題を修復するコミュニケーション術を提供しています。

          次期、心理コミュニケーションプログラムは10月より開講です。

          詳細はこちらからご覧ください。
           
          オフィス・コミュニケーションズ 心理コミュニケーションプログラム


           
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