[タオ] ブログ村キーワード
今回は「
人間関係とタオ」シリーズの2回目です。
1回目は自己心理の二面性という側面から、書かせていただきました。
まだ未読の方は、記事はこちらをご覧ください。
http://beautyscience.jugem.jp/?eid=545
そして今回は、個人としての心の見方ではなく、対人心理における心の二面性を書いてみたいと思います。
2回目となるこの回を書かせていただくにあたって、また少しタオについて解説させていただきますと、日本では陰陽師がこのイメージを採用していたり、中国では道教という中国文化に馴染んでいる古き宗教のロゴにもなっているようです。
また韓国の方は儒教としての祖にもあたることからこの図を重視されてもいるようですね。
そしてその内容を改めて語りますと、次のようなことが上げられます。
・世界は一つのように見えるものでも、必ず二面性を持っている。
・逆に見える性質(対極や両極)は、戦い合ったり相克し合ってているように見えて、実は補完し合っている。
・補完し合っていることを認めると次の次元に入ることができる。
・補完し合っていることを認めるまで、戦いは続いてしまう。
・陰極まって陽に変じ、陽極まって陰に変ず。
(苦手と感じたり、無駄に思えたり、一件ネガティブに見えることでもそれを極めれば、起きることは反転する)
・他のものと補完し合っている感覚は、あらゆるものは一つに繋がっている感覚に通ずる
などなどでしょうか。
まだまだ解釈はどこまでもありますから、簡単に伝えきれるものでもありません。
そして私の言っていることは、私なりの解釈でもありますから、安易に信じるということはせず、一つの学びとして面白がっていただければ幸甚です。
では本題に入ります。
こういった
タオ(太極図)を対人心理に応用するとどうなるのか。
先ず、自分と縁のある関係者について考えてみます。
親や兄弟、仕事や恋愛のパートナー、親友や切っても切れない縁の人など、繋がりの性質は様々ですが、そのどれもがそれぞれに濃い関係だと言えますね。
こういった繋がりは、その濃い関係故、何か不都合があっても簡単には切ることができません。
そういった繋がりが私達の日常を支えているからです。
安易に切ろうとすると、家族と離縁することになったり、会社をやめるしかなかったり、人生に大きな変革を生むことになりかねません。
もちろんそうしたいこともあるとは思いますが、できたら変化はもっと自然で安定的なものでありたいとも思います。
今回注目したいのは、この「繋がり」が自分という日常を支えているという点です。
人の考えや心の持ちようなどは、周囲に居る人の影響が大きいものです。
誰かが正しいと認めてくれないものは、表現しにくいですし、会社などは社風というものがあり、社風に反するとそこには居づらくなったりもします。
そう考えると、周囲の人と自分とは、いつも相互に影響し合っているようです。
もちろん「周囲の言っていることと自分とは意見が違う」と思うのも当然ですが、やはり影響を受け続けているという点では、否定しきれないでしょう。
私も家族や仕事仲間の影響を受け続けながら、今日を生きています。
さて、この話とタオがどう繋がるのでしょうか。
それは関係がうまくいっているかどうかとは別に、いつも意見が食い違ったり、話すことに差がある人についての話です。
これは私の経験ですが、私はつい最近(ここ数年)まで、意見の違う相手を打ち負かし、自分の意見を受け入れさせようとしたら、逆に自分が思っていることを押し殺し、従うことで居場所を確保したりしていたように思います。
しかし、このタオについて理解を深めていきますと、どうやらそのどちらでもなく、両方が生きる道があるようなのです。
そして何故か、両者が対応に認め合える関係になれたとき、自分の考え方も一段広くなり、今までよりも動じない自分が居ることを発見できたりします。
タオは補完し合っていることを認めると次の次元にいけるものですから、今までとは生きている景色が変わって見えてきます。
そして今まで認められなかった真逆の考え方さえ認められるようになりますから、自然と気持ちも楽になります。
これを行動レベルに落としこむとどうなるのでしょうか。
先ず、避けている対象や、苦手な存在に対し、「貴方が必要だ。認め合おう。」というやりとりを開始することになるでしょう。
しかしそれは簡単ではないですよね。
何らかの理由があって苦手なのですから、それを積極的に受け入れようとするのは無理があるものです。
ですので、そこにはちょっと工夫が要ります。
それは、「苦手に見えることでも、自分にとって利益があるのだとしたら、どういう観方になるのだろうか」と探してみることです。
大嫌いな人でも、その人が嫌いだから自分が得ている利益は何なのか考えてみることになります。
嫌いでないにしても、意見が食い違ってしまう場合、その食い違いがあるからこそ満たされるものはなんなのだろうかと考えてみる。
どちらにしてもその人との関係や、意見の違いなどについての意味を、別の角度から見てみようとすることです。
これを心理学的にはリフレーミングと言います。
フレームとは「心理的な枠組み」を指すもので、リとは「修正」を意味する英語ですね。
ですから、リ・フレームを「心理的な枠組みを変えて見てみる」ということで、名詞化してリフレーミングというわけです。
自分にとって苦手な人や、されると困ること、実のところ欲しくない意見など、人生にとって求めていないことは、いつも私達を脅かしております。
でもこの避けて通りたいものを、資源として扱えるようになったとき、自分はより広い知見を持ち、より豊かな人生が始まることになるのです。
ではそれをどうやって更に具体的にしていくのかは、また機会をつくって書いてみようと思います。
今日はここまでですね。
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