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    • 2020.10.17 Saturday
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      [タオ] ブログ村キーワード

      このテーマを私が果たして私が書ききれるのかについて、書き始める私には自信がありませんが、私のこういう心境で書くものを、愛読者の皆様が好んでくれているということもあるようですので、ご期待に沿いたいと思い、筆を執らせていただきます。

       
      タオ 太極図


      タオとは上記の太極図が物語るもので、老子が唱え、孟子、孔子と後の儒学思想にも影響を与えたとされるものです。

      道教として宗教思想だとも言いますが、私は広く人生哲学の一つとして捉えています。

      太極図の意味は、左半分が明、右半分が暗。上にある小さな黒丸が明中の暗。半単位下にある小さな白丸が暗中の明ということになります。

      そして太極図は明と暗を分けると、勾玉の形であり、魂の欠片を意味しているようです。
      (この点については後に詳説致します)

       
      勾玉


      この太極図の理解が、この現実世界を生き抜くに当たって、とても価値のあるものであると私は捉えています。

      私見ですが、私はこの太極図を「自己心理の二面性」と「対人関係における二面性」の両方で捉えており、そのどちらも書いてみたいと思います。

      先ず、自己心理としての説明です。

      明はユング心理学で言うところのペルソナ(社会に見せている顔・仮面)であり、暗はシャドー(裏の顔・ネガティブな内面)であると言えます。

      ペルソナは社会に見せている顔なので、大抵は良い人に見せたがりますから、多くの場合、明という扱いになりますし、シャドーは見せたくない自己の内面ですから、暗ということになるでしょう。
      (人によっては逆転している場合もあると思います。例を挙げれば、悪役がペルソナ、内面を気弱な善人というような場合ですね)

      そして明中の暗は、ペルソナにはどこかで無理が生じ、自己犠牲的な側面が生じるところとなるでしょうし、シャドーにも暗中の明として、ネガティブに思うだけでなく、自己資源となるヒントが見え隠れしています。

      シャドーは普通、人に見せたくない部分ですから、自分でもそんな部分はないと思いたい部分だったりします。

      ペルソナで明るい自分を演じている人であれば、本当には根暗な自分を隠したいでしょうし、強く見せている人であれば、裏には弱くて強がっているだけの自分を認めたくはないでしょう。

      その意味でやはり明中の暗、暗中の明なのですね。

      そしてペルソナはあくまで便宜上社会に見せているだけの仮面であり、いつも使わなければならないものではないと知り、シャドーは隠したり避けたりするだけでなく、豊かな自己資源として扱うことによって、双方が統合されたより次元の高い新しい人格へと導かれることが可能となります。

      特に難しいのは特にシャドーの扱いです。

      1.そのために先ずはシャドーがちゃんと在ることを理解する(対極の承認)
      2.その内面は時には役立つものであったり、少し扱いを変えれば価値の高いものだったりすることだと思ってみる(これをリフレーミングと言います)
      3.今度はこれを有効活用して生きていこうとする(これをユーティライゼーションと言います)

      この1⇒2⇒3を経て、自己の扱いに慣れ、自己不信から卒業していくわけですね。

      自分が自分を健全な存在だと受け入れられること。
      自らは変わる必要があったのではなく、扱いを知る必要があっただけなのだと気づくこと。

      こういったことを通じて、自己への信頼が増し、結果として確立された自己を手に入れ、言い知れぬ自信がみなぎる人生があるのではないかと思います。

      自らが避けている部分、無ければ良かったと思っている部分などには、豊かな資源としての宝が眠っているわけですね。

      そうするとニューセルフ(新しい自己)としてアップデートできることになります。

      自己心理としてタオ(太極図)を応用するなら、より豊かな可能性を秘めた自己を生み出すことができるということになるのではないでしょうか。

      その意味で私の解釈は、タオを自己資源の開発に繋げて理解した場合、それは宝の地図であり、

       
      宝の地図


      自己資源そのものは宝の山だ

       
      宝の山


      という感じでしょうか。

      でもこんな解釈を世に広めたら、タオ(道教)を無欲のススメとして説いた老子に怒られそうですね。

      そして改めて言えば、タオとは何かだけが素晴らしいわけではない。
      何かだけが正しいわけでも、何だけが悪いわけでもない。

      あらゆるものには二律背反(相反する二つの意味を併せ持つ)という性質がある。

      それを扱えるかどうかは、自分次第。

      そんな風に現時点の私は考えています。

      長くなりますので、「対人関係における二面性」についてはまた次回とさせていただこうと思います。

      次回は太極図の対人関係への応用と勾玉の私なりの解釈などについて書こうと思っています。

      宜しくお願い致します。


      いつもご愛読ありがとうございます。

      月に数回ですが、メルマガも発行させていただいており、心理や人間関係など様々な視点から詳しくお話をお届けしております。
      次回は「こころの仕組み」シリーズ続編として、気分と善悪の関係を書かせていただく予定です。

      もし善悪の判断が気分次第だったとしたら、ちょっと怖いですね。

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        [タオ] ブログ村キーワード

        今回は「人間関係とタオ」シリーズの2回目です。


        1回目は自己心理の二面性という側面から、書かせていただきました。


        まだ未読の方は、記事はこちらをご覧ください。
        http://beautyscience.jugem.jp/?eid=545


        そして今回は、個人としての心の見方ではなく、対人心理における心の二面性を書いてみたいと思います。


        2回目となるこの回を書かせていただくにあたって、また少しタオについて解説させていただきますと、日本では陰陽師がこのイメージを採用していたり、中国では道教という中国文化に馴染んでいる古き宗教のロゴにもなっているようです。

         
        タオ 太極図


        また韓国の方は儒教としての祖にもあたることからこの図を重視されてもいるようですね。


        そしてその内容を改めて語りますと、次のようなことが上げられます。

        ・世界は一つのように見えるものでも、必ず二面性を持っている。

        ・逆に見える性質(対極や両極)は、戦い合ったり相克し合ってているように見えて、実は補完し合っている。

        ・補完し合っていることを認めると次の次元に入ることができる。

        ・補完し合っていることを認めるまで、戦いは続いてしまう。

        ・陰極まって陽に変じ、陽極まって陰に変ず。
        (苦手と感じたり、無駄に思えたり、一件ネガティブに見えることでもそれを極めれば、起きることは反転する)

        ・他のものと補完し合っている感覚は、あらゆるものは一つに繋がっている感覚に通ずる

        などなどでしょうか。

        まだまだ解釈はどこまでもありますから、簡単に伝えきれるものでもありません。


        そして私の言っていることは、私なりの解釈でもありますから、安易に信じるということはせず、一つの学びとして面白がっていただければ幸甚です。


        では本題に入ります。


        こういったタオ(太極図)を対人心理に応用するとどうなるのか。


        先ず、自分と縁のある関係者について考えてみます。

        親や兄弟、仕事や恋愛のパートナー、親友や切っても切れない縁の人など、繋がりの性質は様々ですが、そのどれもがそれぞれに濃い関係だと言えますね。

        こういった繋がりは、その濃い関係故、何か不都合があっても簡単には切ることができません。

        そういった繋がりが私達の日常を支えているからです。

        安易に切ろうとすると、家族と離縁することになったり、会社をやめるしかなかったり、人生に大きな変革を生むことになりかねません。

        もちろんそうしたいこともあるとは思いますが、できたら変化はもっと自然で安定的なものでありたいとも思います。


        今回注目したいのは、この「繋がり」が自分という日常を支えているという点です。


        人の考えや心の持ちようなどは、周囲に居る人の影響が大きいものです。

        誰かが正しいと認めてくれないものは、表現しにくいですし、会社などは社風というものがあり、社風に反するとそこには居づらくなったりもします。

        そう考えると、周囲の人と自分とは、いつも相互に影響し合っているようです。

        もちろん「周囲の言っていることと自分とは意見が違う」と思うのも当然ですが、やはり影響を受け続けているという点では、否定しきれないでしょう。

        私も家族や仕事仲間の影響を受け続けながら、今日を生きています。

         


        さて、この話とタオがどう繋がるのでしょうか。


        それは関係がうまくいっているかどうかとは別に、いつも意見が食い違ったり、話すことに差がある人についての話です。

        これは私の経験ですが、私はつい最近(ここ数年)まで、意見の違う相手を打ち負かし、自分の意見を受け入れさせようとしたら、逆に自分が思っていることを押し殺し、従うことで居場所を確保したりしていたように思います。

        しかし、このタオについて理解を深めていきますと、どうやらそのどちらでもなく、両方が生きる道があるようなのです。

        そして何故か、両者が対応に認め合える関係になれたとき、自分の考え方も一段広くなり、今までよりも動じない自分が居ることを発見できたりします。

        タオは補完し合っていることを認めると次の次元にいけるものですから、今までとは生きている景色が変わって見えてきます。

        そして今まで認められなかった真逆の考え方さえ認められるようになりますから、自然と気持ちも楽になります。

        これを行動レベルに落としこむとどうなるのでしょうか。

        先ず、避けている対象や、苦手な存在に対し、「貴方が必要だ。認め合おう。」というやりとりを開始することになるでしょう。

        しかしそれは簡単ではないですよね。

        何らかの理由があって苦手なのですから、それを積極的に受け入れようとするのは無理があるものです。

        ですので、そこにはちょっと工夫が要ります。

        それは、「苦手に見えることでも、自分にとって利益があるのだとしたら、どういう観方になるのだろうか」と探してみることです。

        大嫌いな人でも、その人が嫌いだから自分が得ている利益は何なのか考えてみることになります。

        嫌いでないにしても、意見が食い違ってしまう場合、その食い違いがあるからこそ満たされるものはなんなのだろうかと考えてみる。

        どちらにしてもその人との関係や、意見の違いなどについての意味を、別の角度から見てみようとすることです。

        これを心理学的にはリフレーミングと言います。

        フレームとは「心理的な枠組み」を指すもので、リとは「修正」を意味する英語ですね。

        ですから、リ・フレームを「心理的な枠組みを変えて見てみる」ということで、名詞化してリフレーミングというわけです。

        自分にとって苦手な人や、されると困ること、実のところ欲しくない意見など、人生にとって求めていないことは、いつも私達を脅かしております。

        でもこの避けて通りたいものを、資源として扱えるようになったとき、自分はより広い知見を持ち、より豊かな人生が始まることになるのです。

        ではそれをどうやって更に具体的にしていくのかは、また機会をつくって書いてみようと思います。

        今日はここまでですね。


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          前回まで、人間関係とタオについて、シリーズで2回お届けしてまいりました。

          初回は「個人の心理としてのタオ」、2回目は「対人関係におけるタオ」という具合です。

          未読の方はこちらからどうぞ↓

          人間関係とタオ1

          人間関係とタオ2


          そして今回は、2回目の続きとして、対人関係におけるタオの考え方をいかに具体的に日常生活へ落としこむのかというところになります。

          前回の復習から入りますと、今自分が存在しているのは、他者が居るからであるということ。

          そして自分にとって欲しい関係の人も、そうでない関係の人も、自分が相手をそうさせ続けているということ。

          更には、それがどのような人であろうと、自分にとって資源として見ることができるということでした。


          ではそれを実現するための前提として、先ずは「誰かに起こっていることは、自分が必ずそこに関係している」というように捉えてみることです。

          別の言い方をすれば、「今ここにある現象は、自分もその一部を担っている」という考え方とも言えます。

          例を上げれば、映画を見ているのは自分であり、今映しだされている映画、観客としての自分(自分たち)が居るから、それをつくろうとする人たちが居る。

          自分も関係している社会があるから、今見ている映画がここにある。

          スーパーに安全なものが売っていないと言う人が居ますが、自分を含む消費者が、安さを求めるからこそ、安全性よりも安く提供するこだわりによって食品添加物や、表示偽装問題などが生まれる。

          もっと身近なところで言えば、嫌いな人がいるとします。

          その嫌いな人の性質は自分が支えているものだと仮定してみることになります。

          そう考えると、「そんなことはない。その人はそもそもそういう人であって、自分がその性格に関係しているわけではない」と思うかもしれません。

          しかし、タオの世界には過去という概念はあまりないようです。

          今起きている相互作用(サイクル)が今ここに現象を見せているのであり、あくまで自分もその一部なのだということのようです。

          だとすると、相手が自分にとってどのような資源なのか、肯定的に見てみる必要があります。

          もちろん、嫌な相手に対して、自分にとって価値がある人だとは言いたいものではありません。

          自分にとって嫌なのですから、そこは変える必要がないと私も思います。

          そして、もう一つ加えて考えてみるのは、その嫌いな相手が自身が持っている「意図」です。

          しかも単に意図ではなく、「肯定的で高次の意図」です。

          街で騒がしげにしている若者に対して、私も腹が立つことがあります。

          そういうとき、私の場合は先ず、「目立ちたいのかな」とか、こういうことを通して「退屈な日常に爽快感が生まれるのかな」などと本人達の気持ちになって考えてみます。

          もちろん話をするわけではないですから、本当のところはわかりません。

          しかし、そのように予測してみるのです。

          以前は高速道路で後ろの車に煽られると、お腹を下しやすい私は、「きっとこの人はすごくトイレに行きたいんだな(笑)」と思い込むようにしたりしてました。

          そして本人に悪意がないのであれば、「それが自分にとってどう活かされるのか探してみよう」と思うわけです。

          先に書いた路上の騒がしい人たちに対してであれば、「こうやって社会問題を僕に教えてもらえるわけだな」とか「若者がこんなストレス発散法しかないくらい社会が荒んでしまっていることを象徴してるんだな」とか思って、自分が役立てることを考えるようにしてみます。

          そしてこれはもっと近い人になると、さらに難しいかもしれません。

          嫌なことを直接されたら、本当に気持ちが沈みます。怒りさえ湧いてきたりするでしょう。

          しかし、それもまた同じなのです。

          相手にとっては「価値のある意図」があり、行動されていると仮定してみます。

          その上で、自分にとってそれを生かせるとしたら、どのように考えられるだろうかとしてみるのです。

          簡単なことではないですが、結局、巡り巡って自分も社会に存在しているわけですから、自分だけが正しいとは言えるものではないですからね。

          今日はここまでとさせていただきます。

          そして次回はタオの更に奥地へと進みます。

          それは「この世界に理由など無い」というところです。

          タオについて理解を深めて参りますと、一つの疑問点というか、謎が見えてきます。

          それは「この世界には原因と結果がある」という考えに批判せざるを得なくなるという点です。

          どういうことかと言えば、現象一つ一つに理由や原因があるのではなく、相互作用として連続的な反応の連続があるだけだという論理です。

          これは私が尊敬する文化人類学グレゴリー・ベイトソンの著「精神と自然」の中に進化と学習の仕組みについて書かれているところから、湧き出てきた疑問でもあります。

          この点、また次回に詳しく書いてみたいと思います。

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            タオとは道教という中国古来の宗教から始まる思想なのですが、神を祀る思想とは違い、どちらかと言えば悟りと生き方を教えているものだと私は理解しています。

            その祖は老子という人です。

            内容としては、和を尊び、広くはこの世のシステムを人の心を中心に描いているように私は捉えています。

            後に生まれる儒教(孔子孟子)にも影響を与えたり、占いの基となったりもしているそうです。

            それと何故か私が専門的に学んでいる解決志向の心理学においても、そのパイオニアたちがある時期こぞって学んでいるのです。

            この記事はシリーズとしてお届けしており、既に前回まで、「人間関係とタオ」について、3回お届けしております。

            今回はその続きであり、完結編となります。

            今までのところを未読の方は、先ずこちらからどうぞ↓

            人間関係とタオ1「個人の心理としてのタオ」

            人間関係とタオ2「対人関係におけるタオ」

            人間関係とタオ3「循環で成り立つ世界」


            @@@@@@@@@@


            前回、現象に意味など無いということを書かせていただきました。

            もちろん、人が何かをしたなら、そこに込めた本人なりの意味はあると思いますが、その本人が込めた意味でさえ、本当の本当はもっと違うことを言いたかったんだと、言うこともあります。

            例えば、ある家族にこんな話があります。

            ある男性が、家計を支えようと懸命に不安と焦りを抱えながらも、一生懸命に仕事をしている。そしてそのパートナーである女性は、その男性を支えようと家事と小さな子どもの子育てを一生懸命頑張っている。(現在はこういった典型的なパターンは減っているかもしれませんが…)
            するとある日女性の方に、事件が起きます。どうやら友だちとのいざこざのようです。そこに更に子どもが何故かいつもよりもとてもグズってお昼寝をしません。なんか気分が釈然としないので、その日の料理などもうまくいかなくなってしまいます。
            男性は男性で、勤めている会社で取引先との契約が解消されそうな危機を迎え、気が気ではありません。
            そんなふうに帰ってきた男性へ、女性が今日あったことを打ち明けると、男性側は仕事のことで家に帰ってからも頭がいっぱいですから、こんな話早く終われば良いのにと心では思いながら聞いています。女性はもちろんその態度が気に入りませんから、ちゃんと聞いて欲しいと伝えます。すると男性は「俺は家族を支える為に仕事を頑張っているんだ!家では静かに休ませてくれ!」と言い、女性は何も言えなくなります。
            こういったことが幾度と無く繰り返されます。
            そもそもお互いを支えあって幸せになるための行動だった筈が、いつの間にか相手を苦しめる行動となっていることに気づけ無いわけです。

            私はこういった場合、どんなお互いのコミュニケーションにどんな意味があったのかということよりも、今繰り返され、起き続けていることに焦点を当てるようにアドバイスします。

            互いが込めた「良い意味」など、相手にとってそれが健全に伝わっていない限り、極端に言えば悪意でしかないわけです。

            私はこういった現象について、単発で何が起きたのか、どんな意味があったのかということよりも、何が繰り返されているのかというところを重視して捉えます。

            その視点で見れば、一つの行動は次の相手の反応と行動の起点になっているという程度で考え、それ以上の深い意味には捉えません。

            ではそのことの何がタオに繋がるのでしょうか。

             
            タオ 太極図


            タオとは、太極図で表されていますが、陰陽で繰り返される螺旋を意味しています。

            人間関係の場合、どちらが陰で、どちらが陽なのかというのはわかりませんし、3人以上の場合、さらに話は複雑化しますが、どちらにしても、同じようなことが繰り返されるという点で、やはり螺旋が起きています。

            この螺旋が、結果として後々に何を引き起こすのか。

            それは螺旋が維持できなくなった時に起きる何かを指します。

            恋愛の場合、健全な螺旋の昇華が起きれば結婚するのかもしれませんし、家族の場合、濃密な幸せを感じるのかもしれません。そしてどちらも不健全な螺旋からの脱線が起きれば、病気や事件を引き起こすことになりかねませんし、それは更に別れという結果に繋がっていたりします。

            そして今回のテーマである、「現象に意味はない」ということなのですが、厳密に言えば意味はあるのかもしれません。

            しかし、大切なことは一つの現象(つまり相手のとった行動の意味)に的を絞って考えるよりも、何が繰り返されているのかを考えることなのではないかと思うわけです。

            身体も何かの繰り返しが健康をつくり、何かの繰り返しが不健康をつくります。

            会社であれば生産性の上昇と下降に答えが分かれてくれるでしょう。

            人間関係であれば、濃密な何でも話し合える関係になっていくのか、希薄で徐々に別れへとつながっていくのか…

            これらは普段、何が繰り返されているのかの結果なのです。

            そして繰り返されるには、繰り返されるだけの理由があります。

            それはその選択をすることが、些細な意味でそのときに都合が良いという理由です。

            先ほどの男女の話でも、将来的には問題となることがわかっていても、何故かお互いがその行動を取り続けてしまった「一時的な都合の良さ」は、貴方にもわかるのではないでしょうか。

            こういったことが問題化したとき、それを解消する方法があります。

            それは新しい螺旋(新しいタオ)を創ることです。

            どうやって創るのかと言えば、螺旋を支えている行動とは何か違うことをやってみて、起きてくることを変えるのか、同じ螺旋だと思っている日々の中にも、まだましなことや、違う結果を起こしていることを見つけて広げることです。

            どちらにしても大切なのかは、この螺旋は変化させることなのです。

            これは私がブリーフセラピーという心理学を学んでいるところに通じています。

            私から講義を受けた人は、よくご理解いただけるのではないでしょうか。

            この度、こういったいつの間にか自動的に繰り返されてしまう日常を変える為のヒントなる講演会がございます。

            私が支部長を拝命した日本ブリーフセラピー協会大阪支部での記念講演です。

            何度も言いますが、ブリーフセラピーは繰り返される日常を変える為の心理学。

            心理的な問題扱いますが、どちらかと言えば、現実を変える為にあるものなのです。

            ご興味のある方は、是非とも参加をご検討ください。私の先生の先生(つまり大先生)による講演会です。濃密な3時間になると思います。

            詳細やお申込については、こちらのチラシをご覧下さい。

             
            ブリーフセラピー 研修 大阪 長谷川啓三
             
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