[心理カウンセリング] ブログ村キーワード
「かっぱえびせん」を知ってますでしょうか。
火をつけると簡単に燃え尽きてしまう程、油の塊と言っても良い油菓子ですが、一口食べるとけっこう止まりません。
一昔前のCMでは「やめられない止まらない♪」なんてキャッチフレーズで有名になりましたよね。
しかも、上記の写真のものは赤いつぶつぶが見えます。
そう。梅味です。
塩味のものよりも尚一層さっぱりしているので、余計に手が止まりません。
これを止まらない勢いで食べている最中に、周囲が「やめなさい!」とか言っても、はまっている本人は中々にやめたくないものです。(例外として素直に従う人も居ますが…)
途中で止められようものなら、それをどこに隠したのか調べて、食べてしまおうとしたります。
あ、これは私の幼児期の体験談です。
心理というのは、このようなもののようです。
カウンセリングを続けていると、時折、「この人をどうにかしてあげたい」と思う人に出会うことがあります。
その想いがあまり強くなってしまうと、まるで「転移
※」のようであり、転移してしまうというのは、実際のところ冷静な判断力を失ってしまいがちなので、カンセリングがうまくいかなくなるとも言われます。
※転移とは…精神分析用語。自分の人生に登場した特定の人への感情を目の前の人に投影してしまう症状であり、強度の感情変化を感じるようなものはすべて転移の可能性があるとも言われます。セラピストがクライアントに転移することは「逆転移」と言われることもあります。
しかし、これはある程度セラピスト(カウンセラー)にとっても避けられないものであり、やはり感情移入しがちな人は居るものです。
私もそういう人が過去に幾人も居ました。
そしてそういう人こそどうにかしてあげたいと思いますし、だからこそカウンセリングの学びを続けているとも言えると思います。
そしていつもぶつかる壁は同じようなものです。
それは「わかっちゃいるけどやめられない」という心理です。
逆に言えば、カウンセラーからの提案に対し、「そのアドバイスはわかるけど、私にはできそうもない」とクライアントが思ってしまうことも同じでしょう。
カウンセリングやコーチングをやり始めた頃は、「こうすればうまくいくのに!」と力が入ってしまって、アドバイスをゴリ押ししてしまい、そのクライアントは来なくなってしまったなどということもしばしばありました。
少し切実な話をすれば、末期がんの家族を抱える人に、その気持ち(願望)を聞いて、叶えてあげてくださいなどと伝え、結局亡くなってしまうまでにそれができず、逆に遺族と私の仲が気まずくなるというようなこともありました。
ある意味、こころの問題を扱い、その解消法が見えれば見えるほど、傲慢にも人に指示し、こちらの思うように動かしたいと思ってしまうところがあったようにも思います。
しかしもちろん、人の想いはそれぞれに違いますから、そう簡単にはいきません。
心理カウンセリングにおけるセラピストとクライアントという関係は、クライアントに依頼され、金銭を通して維持されている関係であり、クライアントが来なくなってしまえば、その先をセラピストから追いかけることはできません。もし、そんなことをしてしまえば、プライベートを侵害してしまいかねませんので。
そしてうまくいかない場合の多くは、こうやってクライアント側から次の予約が入らなかったり、決まっていた予約がキャンセルされるという形で収束することが多く、セラピストにすれば心配していた進行中の案件が、迷宮入りしてしまいますので、もちろん切ない想いを抱えることになります。
私もそのように来なくなるクライアントを随分と経験しました。
もちろんそれぞれに事情がありますから、こちらの責任だけでないこともあると思いますが…。
そして私の場合、そういうクライアントが居る度に悔しい思いを重ね、悩み、自分には一体何ができたのだろうかと新しい学びを始めるということが何度も繰り返されました。
その中で気づいたことがあります。
それこそが「かっぱえびせんの法則」です。すみません、勝手に命名してます(笑)
冒頭に書いたように、やめられないものはどうしたって仕方がないということを言っているわけですが、この理由について考えるようになったのです。
それが個人の中に内在する「無意識」という存在です。
この無意識というものを紐解いていくと中々にやっかいなヤツで、意識的には理解できないのに、勝手に自分を操ったりします。
これが病的に作用すると、やりたい仕事のはずなのに、いざ取り掛かろうとすると頭が痛くなったり、身体に力が入らなくなってしまったり、学生の場合、朝から謎の症状に悩まされて不登校になったりもします。
そう考えると、この無意識について理解し、無意識は何によってできているのかがわかれば、対策もできるのではないかと思い、随分と学んできたわけです。
そんな中で来談者中心療法から始まり、NLP、催眠、瞑想、ブリーフセラピーなどと徐々に深まっていったのですが、今となってはほぼ間違いないと思える理論に行き着いています。
それは、「人(無意識)は常に何かに拘束されている」ということです。
それはその人が生きてきた歴史(生い立ち)が縛るものもあれば、現在の人間関係が縛っていることもあるでしょう。
拘束と言うと、表現から言ってがんじがらめにされているように思えてしまいますが、実際には、どう反応するのかが決まってしまっていると言った方が良いと思います。
たとえば、「貴方冷たい人ですね…」と言われれば、何か心にこたえるものがある人が多いと思いますが、それはそのように反応することが無意識的にプログラム化されてしまっているとも言えます。
しかし、こういったプログラムは自分の中にどれくらいあるのか、それぞれはどんな働き方をしているのか、その全てを知ることは本当に難しいものです。
深層心理に目を向けようとしたところで、実際には自分が自分をどう思っているのかということすら怪しいのです。
多くの場合、人は自分の意志で動いているように思っていますが、「何かによってそのような意志にさせられている」という話なのです。
だとすると、この話をまとめてしまえば、人は何かによって動かされているということになります。
実際、どうして自分の人生はこうなってしまうのだろうかと、何者かに動かされているような不自由さを感じることは多々あるでしょう。それを解消しようと、何かに依存していく人もいます。そういった情報の根拠にたどり着きたいのかもしれません。
こういった話の根拠によって、私は現在二つの方向から、人の人生が本当に変化できる方法を考えています。
一つは自分は一体何者なのか、何によって動かされているのかに気づいていこうとする営みです。
私はこれを深い瞑想の実践方法伝授によって提供しています。
もう一つは何によって動かされているのかは考えないまま解決する方法です。
こちらの方法はブリーフセラピーという心理手法の中で、「コミュニケーションの公理」という理論の応用によって提供しています。
現在、この二つを理解し、応用できるセミナーをそれぞれ用意しています。
大阪近郊の方は、是非お越しください。
詳細&お申込みはこちらです。
深い瞑想 Deep Meditation Program
8月30日(日)10:00〜16:30
心理コミュニケーションセミナー
9月 8日(火)19:00〜21:00
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